飯豊連峰

期間
8月27日(日)~8月31日(木)
山域
東北 飯豊連峰
目的
生活技術の向上
新入生は山に慣れる
上級生は下級生を指導するという自覚を高める
メンバー
4年 佐藤淳平(CL、医療)
2年 石綿紅里(食料、渉外)
2年 増田隆平(SL、装備)
1年 貢洋平(装備補佐)

行動概要
8月27日(日) 晴れ
8:00バスタ新宿出発~14:00新潟駅到着~18:35天狗平ロッジ~19:45就寝

佐藤・増田・石綿は8:00にバスターミナルに集合。貢は寝坊の為上越線・信越本線経由で追いかける。バスは14時に新潟駅に到着。遅れてきた貢は15時に到着し合流。新潟駅から列車に乗り、米坂線を経由して17:49に小国駅に到着。先日までの雨の為か川の水はよどんでおり今後が心配になる。タクシーで飯豊山荘天狗平ロッジへ移動、テント設営。標高も低く周囲が森の為虫が殊の外多く、夕食ののち蚊の掃討作戦を行い19:45就寝。

8月28日(月) 晴れ
2:45起床~4:16天狗平ロッジ出発~4:30取付~7:08湯沢峰~9:11五郎清水で休憩~10:47梶川峰~12:40門内小屋~18:30就寝

2:45に起床。天気は良く星々も綺麗に輝いている。朝食のち4:16にロッジ出発、4:30より梶川尾根を登る。登り始めから容赦のない急登。さらにロープの張られた岩場が出現。朝日を浴びつつ慎重に登る。6:32に休憩、7:08に湯沢峰に至る。7:44に休憩を挟み9:11に五郎清水への分岐に到着。清水を楽しみにしていたがかなり下るということがわかり断念。先へ進むこととなった。日中の日差しに照らされ、また急登に喘ぎつつ10;47に梶川峰に至り、休憩。体に染み渡る水が心地よい。以降はなだらかな稜線となってとても歩きやすくなる。木も視界を遮らない低木が中心となり視界が開けてきた。いつしか低木もなくなり左側には明日通る北股・烏帽子岳がはっきりと見えた。12:02に朳差岳方面への分岐に到着、休憩。胎内岳を経由し12:40に門内小屋到着。到着直前より風が強くなりテントの設営にも一苦労。明日以降の天気が心配になった。17:10に夕食をとった後片付けを行い18:30就寝。

8月29日(火) 雨
2:30起床~4:16門内小屋出発~5:26北股岳付近~6:00梅花皮小屋~6:34梅花皮岳付近~7:07烏帽子岳~10:10御西小屋~19:00就寝

2:30に起床。視界は最悪、テント場からは辛うじて小屋のトイレの明かりが見える程度、トイレへの道を見失うほどであった。朝食のちテントを撤収し4:16に門内小屋を出発。依然として風が強くテントが飛ばされそうになる。稜線上を歩くも見えるのは山肌に生える草ばかり。5:26、北股岳山頂を過ぎた辺りで風から身を隠しつつ休憩。北股岳から一気に下って6:00に梅花皮小屋を通過、6:34に梅花皮岳山頂を過ぎた辺りで休憩。7:07に烏帽子岳を通過、視界晴れず。昨日梶川尾根から見えた辺りを歩いているはずだが全くわからない。7:48に休憩。雨は止んだり強まったりする中稜線を歩く。この時間の視界が一番悪く少し間隔が空くと前の人が見えなくなるほどであった。アップダウンは少なく比較的歩きやすい稜線だが雨が弱いながらも降り続き体力を少しずつ奪っていく。また南山大学のパーティーとすれ違った。9:02に休憩を挟みつつ10:10に御西小屋に到着。風に吹かれガタガタ震えながらテントを設営。終日視界は晴れず。17:10に夕食、19:00に就寝。

8月30日(水) 雨のち曇りのち晴れ
3:00起床~9:45御西小屋出発~10:54大日岳~12:16御西小屋~12:50御西小屋出発~13:46駒形山~14;20飯豊山~14:35本山小屋~15:30姥権現~15:59草履塚~16:30切合小屋~20:00就寝

前日からの雨で朝の天候は頗る悪い。大雨の中風がテントを大きく揺らし目が覚めてしまう。3:00に起床し朝食を摂るも悪天候によりテント内で待機、心地よい二度寝。7:20にこの日の停滞を決定するも、1時間ほど経つと天候が回復してきた。9:45、テントの移動に関しては様子を見ることとし大日岳へのアタックを開始。朝の時点とは打って変わって視界の開けた稜線を歩く。雲の為日差しは弱く、またある程度の風があって気持ちの良い稜線歩きが堪能できた。そのためか割と早く10:54に大日岳に到着。しかし山頂に雲がかかっており視界は不良。大日岳のみに雲がかかっている如くであった。11:10に折り返し、12:16に御西小屋に帰還。天候もよかったためこの時点で切合小屋まで移動することを決定。12:35よりテントの撤収と荷物整理を開始、12:50に御西小屋を出発。なだらかで眺望の良好な稜線を歩き、13:46に駒形山を通過。13:52に休憩。このあたりから稜線は岩場が主体となり、14:20に飯豊本山に至る。14:35に本山小屋で休憩。稜線は依然として岩場主体だがここからは下りとなる。このあたりから晴れ、陽の光も当たるようになった。日差しはよいが暑くなるので複雑な気分であった。15:30、岩稜の鎖場を越え姥権現の地蔵前で休憩。ここから登りとなり15:59に草履塚を通過。再度曇りとなり、16:30に切合小屋に到着。夕食のち20:00に就寝。蚊取り線香を焚きテント内は初日と違い終始快適だった。しかし、就寝直前から降り始めた雨が明日への懸念を残していた。

8月31日(木) 雨のち曇りのち晴れ
5:00起床~7:20切合小屋出発~8:52三国小屋~9:50~疣岩山で休憩~11:20上ノ越~13:16弥平四郎登山口

4:00の時点で雨が強く降り続いており起床を1時間見送る。5:00に起床、朝食。朝食を終えるころには雨はほぼ止み視界も良好。前日歩いた駒形山や大日岳までもが見渡せた。反対側に目をやると雲海が広がり幻想的であった。テント撤収と荷物整理を行い、7:20に切合小屋を出発。岩場の多い稜線の登り下りを繰り返し8:52に三国小屋に到着し休憩をとる。風があるものの眺望はいよいよ良好、左手に朝日岳や磐梯山、米沢盆地、右手にはこれまで歩いてきた飯豊の山々、また御西小屋までもが見えた。感慨に浸りつつ9:50に疣岩山に至る。以降は急な下りとなる。若干時間をかけ11:20に上ノ越の分岐に到着、休憩。稜線の南側に下り、これまでずっと聞こえていた御西の方の沢の音も聞こえなくなる。朝までの雨で足元の状態は悪く、滑りやすい中をひたすら下り13:16に弥平四郎登山口に到着した。

樹林帯に差し込む優しい光を浴びながら、眠たくなりそうな下山中の一枚。
樹林帯に差し込む優しい光を浴びながら、眠たくなりそうな下山中の一枚。
クワガタやヘビ、カエルなど、色んな生き物に出合った。
クワガタやヘビ、カエルなど、色んな生き物に出合った。
 御西小屋より望む稜線。時折晴れた中での稜線歩きはとても気持ちがよかった。
御西小屋より望む稜線。時折晴れた中での稜線歩きはとても気持ちがよかった。