期間
2021年3月28日(日)
山域
高畑山
目的
登山靴に慣れる、無雪期登山を行う
メンバー
藤田 渓(CL、装備、医療)
吉田 真理子(SL、渉外)
柳川 周(渉外補佐)
竹澤 日緒里(医療補佐)
行動記録:
3月28日(日) 天気:曇り
8:37鳥沢駅に集合~8:55鳥沢駅出発~9:25登山口(鉄門)~9:35小篠貯水池~10:05分岐着~10:15分岐発~11:25高畑山着~11:35高畑山発~12:05穴路峠~13:27倉岳山着~13:27倉岳山発~14:20~14:58梁川駅発
各々電車に乗って集合するはずが、実は高尾から一緒の車両に乗っていた。8:37鳥沢駅に到着。駅の待合室で、今日は午後から雨だから沢を下らずにピストンするつもりであることを伝え、これから登るため恰好を調節した。ザックの紐がちゃんと締まっている確認し、コンパスを合わせ、お手洗いを済ませた。8:55鳥沢駅を出発。地形図をにらめっこしつつ道を進んだ。桜がきれいなところもあった。距離の割りにコースタイムが短いからスタスタ歩く。9:25鹿よけと思われる鉄門に到着。ここで登山靴に履き替える。鉄門をくぐると桜が咲いていた。
ここからのオーダーは吉田、竹澤、柳川、藤田。想像していたよりずっと道が整っていた。ずんずん進むと小篠貯水池に出た。全く水は溜まっていなかった。貯水池の脇を進むがかつては沢だったことが窺える。水で削られたであろう地面に石がゴロゴロとしていたからだ。沢の音が隣から聞こえる。おいしそうな水だなと思いつつ進む。鉄の柱をいくつか渡して幅広にした橋を渡る。しばらくすると沢から外れ、沢の音が聞こえなくなるくらいに分岐が現れた。10:05分岐に到着。石仏が目印という情報があったが、それを仏様と判別するのは難しかった。しかし、道標があったので間違いないだろう。休憩しつつ、どっちの道に進むか一年生に訊いてみる。予定していた道は地形図に無いからなかなか難しかったが、ヤマケイオンライン地図を参考にした概念図を描いた記憶で正解に導く。10:15分岐を出発。オーダーは柳川、竹澤、吉田、藤田に変更。尾根に出る道を目指して登る。「尾根って何だっけ」という質問が出たので答える。稜線と尾根の違いを区別するのは難しいが、とにかく両側が切れているところと説明し、ちょうど尾根に出たので「こういうところ!」と付け足した。視界がよくなったものの灰色の雲に覆われている。会話で竹澤が晴れ女だということが分かった。
尾根に出たのは束の間。すぐに斜面をトラバースするようになる。落葉広葉樹の林だった。時々雨が降り出したり、止んだりする。いつ本降りになるかと身構えながら進む。雨脚が強くなりそうだというところで目の前に杉林が見えた。藤田よりここで雨具を着るように指示が出る。植生が明らかに変わったので、針葉樹と広葉樹の話をして地形図で現在地の確認をした。再び尾根に出て暑くて雨具を着てしまった後悔をする。ズボンが擦れる音がしないように歩くように時々注意する。11:25高畑山に到着。下には街が見えた。富士山は見えない。少し冷たい風が吹くも、登りで火照った体には気持ちいい。まだ雨は降らない。藤田が今のところ天神山(穴路峠手前)で引き返すつもりであることを告げる。私は空を見つつどこまで天気がもつかと危ぶむ。11:35高畑山を後にして、天神山を目指す。
左手に「雛鶴峠」への分岐が現れる。柳川は看板に引っ張られてしまったが、地形図を見た。そもそも方角が違うことを確認して修正。ずいぶん急な下りで慎重に進む。しかし一年生二人は下りが得意なようだ。落ち葉で滑らないように気をつける。平らなとこをスタスタと進み、再び軽い登りになった。天神山に着いた。まだ雨は降っていない。先に進むことにした。倉岳山まで行って戻って来ることを想定する。12:05すぐに穴路峠を通過した。
ずんずん進んでいく。冷たい風に当たるようになる。方角を考えれば南からの風なのに冷たいのはどうしてか考えてしまう、標高が高いからか。藤田がつまらないだじゃれを言い出す。竹澤は優しいからちゃんと反応してくれる。時々、太陽が顔をのぞかせ明るくなる。雨になるはずではと困惑する。倉岳山に近づくと一年生たちの話が盛り上がる。なかなか一年生だけで話す機会は無いから存分にしゃべってほしい。吉田は腰が痛くなり始めた。
13:25倉岳山に到着。残念ながら富士山は見えず、灰色の雲が迫って来る。雨が降らずにここまで来たら月屋根沢を下りたい。藤田はまだ降っていないから沢に進むと言う。よし!行動食を食べたら体が冷えてきた。看板の前で写真を撮って13:35立野峠へ出発。
また急なところを降りていく。私は落ち葉に苦戦したが一年生はよく進む。看板がたくさんあるところに出た。「立野峠」の表示は道標の軸の一方方向にしか書かれておらず、見つけにくかった。ここから沢に下る。渡渉が多いと書かれていたので心して臨む。幸いにまだ雨は降っていない。
おいしい水を飲みたいという話が再び浮上する。藤田がこの先すぐに水場があるからと言った。楽しみに下ると、涸れていた!残念。ずんずん進む。道はしっかりとあり、迷いにくい。ただ赤布に従おうとすると渡渉やその先が困難なところが一か所あった。多くの台風で道が度々変わっているのだろう。柳川はよく先を見ていた。途中に木が根こそぎ倒れているのをたびたび見た。中には倒木したまま幹から細い枝が天に向かって伸びていたものもあり逞しい。途中で竹澤の歩き方がおかしいことに気づいたちょうどその時に「膝が痛い」と言う。もっと早く気付けばよかった。いったん休憩を挟む。吉田が持ってきたストックを貸す。役に立つとは思ってなかったが持ってきてよかった。ついでに喉を潤した。傍の沢から水を汲んだ。柳川には少し流れが淀んでいると心配されたが、お構いなく飲んだ。見た目よりずっとおいしかった。ストックの使い方を教えた。下りだから長めがいいかと思ったが使いにくそうで、短めにした。渡渉のときも竹澤はうまくストックを使い上手に渡った。
橋を二つほど渡って、ずんずん下る。やがて林道に出た。14:20倉岳山登山道入口に到着。雨具を脱いで、スニーカーに履き替えた。
最後まで雨が降らなかったのは竹澤のお蔭でした。
担当:吉田