期間
平成29年7月30日(日)~8月9日(水) ※先発隊は7月29日に板倉祭参加
山域
北アルプス 剱岳
目的
長期間入山して様々な課題に取り組む
(体力の強化・生活技術の向上・クライミング技術の向上)
メンバー
4年 佐藤淳平(CL、医療) 先発隊
2年 山上耀一郎(SL、装備) 先発隊
2年 石綿紅里(食料) 後発隊
2年 増田隆平(渉外) 後発隊
2年 須貝綾菜(食料) 先発隊
1年 北岡実優(装備補佐) 後発隊 ※北岡は体調不良で後発隊として入山
1年 貢洋平(食料補佐) 後発隊
行動概要
7月30日(日) 曇り一時雨
6:15起床~7:15そうしん坊発~9:00室堂着~9:40室堂発~10:32雷鳥沢キャンプ場~13:00劔御前小屋~14:12剣沢キャンプ場~17:55真砂沢キャンプ場~22:25就寝
6:15起床。布団が恋しく布団から出たくない。天気は曇り。昨日の夜の雨で地面は濡れている。そうしん坊で朝食を摂り、昼食用にと梅干のおにぎり2つとおかずにサバと漬物をいただき7:15そうしん坊出発。先輩方に立山駅まで送っていただく。9:00室堂着。高所順応を兼ね用意をする。9:40室堂出発。天気は曇りだが観光客でにぎわっていた。10:32雷鳥沢キャンプ場着。雪がまだ残っており、すこし雪の上を歩かねばならなかったりした。今年は雪が多かったのを実感する。13:00劔御前小屋着。雨が降ってきており、少し肌寒い。14:12剣沢キャンプ場着。去年の夏合宿を思い出し懐かしく感じる。県警の方々に剣沢雪渓の話を聞き、真砂沢キャンプ場へ向け出発。長次郎谷から少し行ったところから夏道となり17:55真砂沢キャンプ場到着。BC設営。ご主人の坂本さんにご挨拶をする。到着が遅くなってしまったので心配してくださっていた。22:25就寝。雨はやんでいた。
7月31日(月) 晴れ
6:00起床~7:50出発~8:36長次郎谷出合~10:12熊の岩~10:55Cフェース~11:36Aフェース~13:43長次郎谷出合~14:30真砂沢キャンプ場~19:00就寝
6:00起床。天気は晴れ。昨日の真砂沢キャンプ場到着が遅れたので、今日は長次郎谷の偵察をすることにする。7:50BC出発。8:36長次郎谷出合い着。アイゼンを装着し、長次郎谷を登り始める。途中休憩中に山上がフリースを落とし、失う。10:12熊の岩着。良く晴れている。10:55Cフェース着。11:36Aフェース着。ハーケンを打つ練習などを行う。Ⅴ・Ⅵのコルの雪渓の状態があまりよくなさそうであった。13:43長次郎谷出合、14;:30BC着。明日はAフェースに行こうと決め、19:00就寝。
8月1日(火) 曇りのち雨
3:00起床~4:20出発~5:20長次郎出合~5:55撤退~6:05長次郎谷出合~7:10真砂沢キャンプ場~19:05就寝
3:00起床。天気は曇り。4:20BC出発。Aフェースを登る予定。5:20長次郎谷出合着。雨が少し降っている。5:55長次郎谷途中で雨風が強くなってきたので撤退開始。6:05長次郎谷出合着。ここで天候の回復を30分ほど待ってみるがあきらめて7:10BC着。その後雨が強くなってきたため停滞。19:05就寝。
8月2日(水) 晴れ
3:00起床~4:30出発~5:34源次郎尾根取り付き~11:30コル~13:20Ⅰ峰~15:17Ⅱ峰下懸垂下降地点~15:50エスケープ開始~17:12熊の岩~18:11長次郎谷出合~18:50BC着~22:50就寝
3:00起床。天気は快晴。今日は天気がよさそうなので本峰を目指して源次郎尾根を登ることにする。4:30源次郎尾根を目指し出発。5:34源次郎尾根取り付き着。上の方から声が聞こえる。先に登っている人たちがいるようだ。岩場が連続する箇所で道に迷う。ここで1時間以上のタイムロスが発生する。正しいルートの岩場で須貝が2~3メートル滑り落ちた後、プル-ジックの制動が効き停止する。手からの出血があるが行動は継続する。この後の岩場での確保はロープの末端から取ることとした。11:30コル着。少し曇っている。13:20Ⅰ峰着。晴れていてとても気持ちが良い。15:17Ⅱ峰懸垂下降下で休憩し長次郎谷と平蔵谷の様子を探る。15:50Ⅱ峰下の地点から長次郎谷へエスケープ開始。一人ずつ気を付けながら下って行く。17:12熊の岩着。2張りほどテントが張ってある。疲れのせいか今日の長次郎の下りは長く感じられる。18:11長次郎谷出合着。少しほっとする。18:50BC着今日の反省などをまとめ22:50就寝。天気は晴れ。
8月3日(木) 晴れ
(先発隊)6:00起床~8:20出発~9:27平蔵谷出合~10:26クロユリの滝~11:20剣沢小屋~11:35剣沢キャンプ場~20:40就寝
6:00起床。天気は晴れ。今日は明日の後発隊との合流のためBCを剣沢キャンプ場まで移動する。8:20お世話になった、真砂沢キャンプ場のご主人坂本さんにお礼を言い出発。9:27平蔵谷出合で休憩する。食料がまだ残っているせいか荷物が重い。10:26クロユリの滝。ここでアイゼンを外す。11:20剣沢小屋着天気は晴れ。気持ちが良い。11:35剣沢キャンプ場着。BC設営。その後昼寝などをして体力を回復させ明日以降に備える。真砂沢キャンプ場に生野菜を忘れてきたことに気づき後発隊に買ってきてもらうように連絡する。20:40就寝。夕立があったものの一日中晴れていた。
(後発隊)18:00部室集合~22:40バスタから高速バス乗車(北岡は22:50)
18:00に部室に集合、装備などの最終確認を行う。原田監督がお見送りにきて下さった。
8月4日(金) 晴れ時々霧
(先発隊)4:30起床~6:00BC出発~6:32劔御前小屋~7:50雷鳥沢キャンプ場着~8:43室堂
4:30起床。天気は晴れ。6;00BC出発。後発隊を迎えに行く。6:32劔御前小屋着。天気は霧。早く着いてしまいそうなのでゆっくりと雷鳥坂を下る。7:50雷鳥沢キャンプ場着。室堂へ向け登って行くとたくさんの観光客とすれ違った。8:43室堂着。バスターミナルで後発隊を待つ。
(後発隊)5:00富山着(北岡は5:35)~6:10電鉄富山駅から乗車~9:20室堂で先発隊と合流
(合流後)10:10室堂発~13:42剣御前小舎~14:50剣沢キャンプ場~20:30就寝
違う便に乗車していた北岡と合流し、電鉄富山駅から室堂へ向かう。室堂で先発隊と合流し、先発隊による剣沢付近の状況報告を聞き、7人で剣沢キャンプ場へ向かう。去年と比べて雪渓が多く残り、違う道のようであった。少し雲が出てくるも、暑すぎない気温の中登ることが出来た。剣沢キャンプ場にはテントが多く張られ賑わっていた。生野菜と、塩漬けにした豚肉を使ったクリームシチューは絶品であった。翌日の好天を確認し20:30就寝。
8月5日(土) 晴れのち曇り
4:00起床~6:10出発~雪上訓練~テント移動(佐藤、山上、北岡、貢は雪上訓練継続)~14:15撤収~18:30就寝
4:00起床。天気は晴れ。別山側の斜面で雪上訓練を行った。北岡にとってはGW合宿以来、貢にとっては初めての雪上訓練である。つぼ足、ダイヤモンド歩行、アイゼン歩行、滑落停止を行う。途中上級生3人(石綿、増田、須貝)がテント移動のためBCに戻り、その間は下級生2人に上級生の佐藤、山上がついて練習を継続した。雪上訓練が終わる頃には霧が多く出てきており、段々曇ってきた。天気図を見ると翌日の天気はあまり良くないようであった。18:30就寝。
8月6日(日) 曇り一時晴れ
2:30起床~4:10出発~5:38長次郎谷出合~7:28熊の岩手前~8:15長次郎谷出合~9:40クロユリの滝~10:45BC~18:30就寝
2:30起床。天気は曇り。夕方に向けて天気が崩れそうだったので、早めの行動を意識する。長次郎谷の出合いまで、ひたすら下りが続く。熊の岩の手前まできて、Ⅵ峰フェースでクライミングしている人を目にする。天気は曇ってはいたが上の方にいくと生暖かい空気に触れた。熊の岩手前で一通り地形を確認したのち引き返す。天気は晴れであった。長次郎谷の出合いから雪渓を歩ききったあたりから登山客と多くすれ違った。BCに戻ると天気はどんどん悪くなり、今にも雨が降りそうであった。翌日の奥大日岳ロングランに向け18:30就寝。
8月7日(月) 晴れのち雨(台風)
2:30起床~4:18出発~5:08剣御前小舎~8:25奥大日岳~11:37剣御前小舎~12:30BC~12:50雪上訓練~13:50撤収~21:30就寝
2:30起床。天気は快晴。出発するときに山上の靴紐が切れ、修復をする。天気はここ数日で一番良く、日の照った登山日和であった。剣御前小舎に着くと、少し雲が出てきた。奥大日岳山頂で多くの登山客に遭遇する。早月尾根や薬師岳方面が良く見えた。一年生には山頂での爽快感を味わってもらうことができ、良かった。無事にBCに戻った後、前剣側の斜面でスタカットを1ピッチ、1年生の実技をみる形で行った。前日の予想通り天気が荒れ始め、夕食の頃には本降りになっていた。強い雨音を聞きながら21:30就寝。
8月8日(火) 強い雨(台風)
休養日
6:00起床、天気は強い雨。朝から晩までずっと暴風雨であった。前日に決定した通り休養日とする。雪渓が融け幾重にも川になり、まるで違う場所のようであった。お昼に食べたそうめんが美味しかった。翌日の好天に思いを馳せつつ20:00就寝。
8月9日(水) 強い雨(台風)のち弱い雨のち晴れ
10:05出発~11:01剣御前小舎、休憩~11:11出発~13:40雷鳥沢キャンプ場~14:30室堂(石綿、貢は富山駅から帰京)~15:50出発~16:10雷鳥沢キャンプ場~19:00就寝
起床の段階では雨は弱まっていなかったが、10:00頃の一瞬の晴れ間の間に荷物を詰め、撤収開始。下山中も雨は降っていたが、前日のような暴風雨ではなく、安全に下りることが出来た。しかし雷鳥沢キャンプ場で再び雨が強くなる。急いでテントを設営した。佐藤、山上を除く縦走メンバーと石綿、貢はここでお別れ。佐藤、石綿、山上、貢の4名で室堂に向かう。疲労のためか道中ほとんど会話が無い。室堂に着いたときには雨は止み、霧に覆われていた。石綿、貢は富山駅から帰京。佐藤、山上は雷鳥沢キャンプ場へUターン。20分程度でキャンプ場に到着。しばらく経つと日が差し始めた。景色が素晴らしい。夕食時に他のテントから肉の焼ける良い匂いが漂っていた。17:30頃に夕食を済ませ19:00就寝。
7月30日~8月4日報告担当:山上
8月3日~8月9日報告担当:石綿