奥多摩 雲取山・鷹ノ巣山

期間
2020年11月14日(土)~15日(日)
山域
奥多摩 雲取山・鷹ノ巣山
目的
登山・テント生活を経験する

メンバー
3年 藤田渓 (CL・装備・医療)
2年 吉田真理子 (SL・食料・渉外)
1年 柳川周 (食料補佐)

行動記録
11月14日(土) 晴れ
8:21奥多摩駅集合~8:35奥多摩駅バス停発~9:10鴨沢バス停着~9:25鴨沢バス停発~10:30小袖着~10:45小袖発~11:40堂所着~11:50堂所発~12:40七ツ石小屋着~12:55七ツ石小屋発~13:15七ツ石山~13:25ブナ坂~13:55雲取山山頂~15:25雲取山荘着~19:35就寝

3人とも同じホリデー快速に乗って、8:21に奥多摩駅に到着。バス停に向かうとたくさん人が群がっている。そそくさと奥多摩駅バス停に向かう。時刻通りに人を捌くために、バスが2台来ていて助かった。窓が開いているものの、随分な人が乗り込んでオンライン授業に慣れた身は驚いた。9:10鴨沢バス停に到着。ここでコンパス合わせと着ていたフリースを脱ぐなり、体温調節した。柳川が今日の予定行動時間を訊いた。今日は時間に余裕がない。9:25鴨沢バス停を後にして、舗装道路をしばらく進む。この日は平野部の気温が20度で直射日光を浴びると汗が止まらない。やっとのことで登山道に入る。ペースは悪くないと思うものの、追い抜かされることが多々あった。10:30小袖に来たところで休憩。水分と行動食を摂って、地形図で現在位置を確認。10:45小袖を発った。柳川はばっちり地理を把握していた。いろんなところに「堂所」の標識があり、何とも言えないが11:40に堂所に着いて休憩。藤田が着くなり出発する時刻を知らせた。11:50堂所をあとにし、進む。常緑樹の緑があるものの、なかなか紅葉が見られなかったが、ここに来て紅葉が現れた。次に休憩するのは七ツ石小屋がいいねと話しながら歩く。着実に進み、12:40七ツ石小屋に着いた。テン泊20人限定という看板がある。去年のゴールデンウィークには何人いただろう。これではなかなか予約も取れまい。ずっと樹林帯だったのが、直射日光を浴びた。暑くて木陰に避難。分かれ道があるから、七ツ石山に向かう道を確認して12:55七ツ石小屋を発つ。13:15七ツ石山に到着、今日は時間がないからと、帰りに写真撮影することにした。13:25ブナ坂通過。ここからは樹林帯というよりも景色のいい所だった。地形図にある奥多摩小屋を探しながら歩くと、いつの間にか雲取山頂避難小屋に到着、どうやらヘリポートになっているようだった。昨年と同じことをしてしまった。いくつか急な斜面を登って雲取山頂避難小屋が見え、山梨県側の雲取山に到着。13:55東京都側の雲取山頂に到着。誰もおらず、2人ずつで写真を撮る。そのまま雲取山荘を目指す。なんとかいい時間に来ているこのままのペースで進むことを願いながら、進む。柳川の話だと、雲取山荘はライブの会場となることもあるらしい。雲取を越えてこようとする人がいるのか不思議であった。また、鬼滅の刃の聖地ともなっているらしいが、子供がこんなところに来られないのではという話、聖地であることをどう宣伝しているのかという話にまで及んだ。山頂を越えて思いのほか下った末に、15:25雲取山荘に到着。途中から緑のロープがひかれ、道がわかりやすかった。
小屋の方に遅い到着をとがめられるのではないかと心配になったが、何もなかった。夜は水場が凍って水が出なくなるという。今夜のうちに確保するようにということだった。気象通報の時間が迫るものの、テン場が埋まっていて、テント設営できない。手分けして探して、テン場の奥の方にいいところがあった。3人で協力して立てて、私と柳川は急いでテントに入って。16:00に間に合った!2人で天気図を描いている間、藤田はフライや本体を石で留めていた。ばっちり、描き終わったころ、藤田も張り終わり、3人で私物袋に荷物を整理した。さて、夕食の準備となるが3人で切って煮た。玉ねぎを誰が切るのかで揉めるかと思っていたが、何もなかった。柳川家では炊飯器を使わず、土鍋で炊いているという。これからは柳川に炊飯担当をお願いすることにした。水を入れたときには、またしても量が多いかと心配したが、柳川がたくさん食べてくれて丁度良かった。夜は寒いと脅かされ、実際に寒かったので、ご飯を食べ終えた後、すぐに寝た。今までになく早かった。19:35就寝。

11月15日(日) 晴れ
4:00起床~5:35雲取山荘発~6:10雲取山頂着~6:15日の出~6:20雲取山頂発~7:35七ツ石山着~7:45七ツ石山発~8:45高丸山~9:35鷹ノ巣山避難小屋着~9:50鷹ノ巣山避難小屋発~10:50榧ノ木山手前~11:00榧ノ木山手前発~11:50倉戸山過ぎ着~12:00倉戸山過ぎ発~13:45倉戸口バス停~解散

起床からテント撤収を2時間でできるようにということで、4:00起床。藤田の声で皆起きる。柳川はなかなか寝付けず、さらに夜中から起きていた感覚だという。前夜に伝えたイメージ通り、中央に寝た吉田が先に鍋に火をつけ、藤田と柳川は寝袋をしまう。先に寝袋をしまい終えたのは、藤田だった!朝食ができ、食べ始める。なかなかお腹に入らないと思いながら隣を見ると、藤田は同じくらい残っていて、柳川は食べ終わる寸前だった!急いで飲み下した。柳川が「20分くらいで荷物を詰めて、10分くらいでテント撤収できますかね」と訊く。あいまいに答えて、荷物を積める。目の前の荷物を詰めることで時間まで気にしたことがなかった。昨日の余力があったのか、柳川からもっと共装を持ってくれるという。しかし、寝不足のことがあるから、あまり追加しなかった。その時に着替えが比較的上の方になるようにと、アドバイスをした。藤田は相変わらず、ランタンや銀マなど共装が多いためもたもたしている。吉田が先にテントから出て、フライを外していると、藤田と柳川が同時にテントから出てきた。手際よくテントをたたみ、詰めて、時計を確認するとなんと5:30!こんなことがあるのかと驚いた。服装など最後の確認をして5:35雲取山荘を出発!周りはテントが無くなっているか、まだ明るくなっていないものが多かった。
暗い中昨日下ってきた道をひたすら登る。まだ序盤のせいか足取りが軽い。順調に進んで、6:10雲取山頂に到着。朝焼けを待ち構える人でにぎわっていた。私たちも便乗することにして待った。朝焼けの瞬間!

雲取山頂からの朝日
雲取山頂からの朝日
線香花火のように赤くゆらゆらとしていた。さて、気合を入れ直して、6:20雲取山頂を後にした。ひたすら下るか、緩やかなところをせかせかと進む。久しぶりの山行でペース配分が難しく、自分の心拍数だけが頼りだった。急なところも順調に下って、7:35七ツ石山に到着。ここには多くの人がいて、写真を撮ってもらった。行動食と水分補給して地形図を確認して、7:45七ツ石山を後にする。ここからは巻道への分かれ道もあって、慎重に尾根道を選ぶ。
地形図ではすぐに見えた千本ツツジまでが意外とアップダウンがあり遠く感じた。高丸山までも思いのほかアップダウンがあり、現在位置を追うのが難しかった。また、厄介なことに、高丸山や日陰名栗峰の標識がない。8:45高丸山と思われるところを通過。その後の急傾斜にびっくりする。どうやら、階段があったものが土砂崩れで流れたようだ。これ以上地面が崩れないように木材が置かれているものの、歩くのは大変だった。この後日陰名栗峰と思われるところを通過した直後も急斜面を下った。柳川と「これは下るルートで良かった」と何度も話した。9:35予定通りに鷹ノ巣山避難小屋で休憩を入れた。疲れていたからベンチに座ったものの、日陰で寒く感じた。水分と行動食を摂って、地形図を確認して、9:50出発。250メートル弱下げたのを、またその分登ることとなる。目の前の高い山に圧倒されるも、ひたすら登る。柳川がなかなか温かくならないということで、少しペースを上げた。とても大変だった。鷹ノ巣山を越えて、どんどこ進む。遥か彼方に奥多摩湖が見え、心が折れそうになる。10:50榧ノ木山手前で休憩をとった。11:00気合を入れ直して、先に進む。軽いアップダウンと緩やかに下っていくと倉戸山に到着。ここにも倉戸山の標識はないが、分岐であったので、倉戸山と思われる。樹林帯であり、山というより開けた場所であった。分岐の方角を確かめて倉戸口に向かう。下っていくと柳川がサルを見つけた。登山道の脇にいたのだが、よく見るとそれだけではなく、登山道の前方にもいるのだ。サルは狂暴と聞いていたから、どうしたものかと睨んでいると、脇によけてくれたのでそそくさと進む。柳川は写真を撮りたかったようだが、藤田と吉田は怖くて早くその場を去りたかった。万事休したと思ったが、サルが追いかけてきた!柳川が言うに、テリトリ―内で私たちが悪さしないように見張るためだという。下りが続き、足が疲れてしまい、11:50倉戸山と倉戸口の中間地点で休憩をとった。12:00にまた歩き出した。あんなに遠かった奥多摩湖がすぐ近くに見えるものの、なかなか距離が縮まない。これ以上期待しないで、黙々と歩いた。登山道から出て、標識に従って倉戸口バス停まで向かった。13:45倉戸口バス停に到着。

 

広葉樹は落葉し、針葉樹の緑が茂っていた
広葉樹は落葉し、針葉樹の緑が茂っていた