春山合宿(南アルプス 鳳凰三山)

期間
2020年2月26日(水) ~ 2月29日(土)
山域
南アルプス 鳳凰三山
目的
冬山の知識と技術を確認する

メンバー
2年 藤田渓(CL、装備、食料)
1年 吉田真理子(SL、医療、渉外)

行動概要
2月26日(水) 曇り
17:00夜叉神登山口 ~ 20:00就寝
タクシーで夜叉神登山口まで到着。 道路に全然雪はなかった。土のところには薄らという程度しかない。タクシーの運転手さんによると、昔はタクシーでも登山口に入れないくらい雪が積もったが、今では全くそのようなことはないという。 駐車場には3台くらい車があった。テントを張れそうなところを探していると、男性2人パーティーが降りてきた。なる別平で水平なところというと場所が限られる。ヒュッテの隣に張ることにした。持参したおにぎりを食べて、20:00就寝。

2月27日(木) 晴れ
4:30起床 ~ 6:50出発 ~ 8:15夜叉神峠 ~ 11:00杖立峠 ~ 13:15苺平 ~ 14:10南御室小屋(BC) ~ 20:30就寝
4:30起床。行動をしていないのに、カップ麺2人前は多かった。急いで食べて、テントを撤収。 6:50に登山口を出た。 初めの方は全く雪がなかったが、そのうち雪の上を歩くようになった。 8:15夜叉神峠に到着した。 草も見えるが、ここには雪がだいぶあった。 北岳を見ると…雪が少ないように感じた。 ここからアイゼンをつけて進んだ。 木の根が剥き出しのところもあった。 凍っていているところもあったが、進むうちに土が続いたので外した。 ところがまた氷が出ていきたので、アイゼンを装着した。 前方にシカを見つけた。 驚かせないように,というよりも全装の登りであるからゆっくりと登って近づく。そばによれば,群れでいることが分かった。向うはこちらを警戒していた。初めて間近にシカを見た。途中から吉田の腰が痛み出した。1時間歩くのがきつく、50分歩いては休憩ということが続いた。11:00杖立峠に到着。夏と印象が違った。もっと草木が生い茂っているイメージだった。藤田も膝が痛み出した。 ここからも苦労して、50分に一回の休憩が続いた。 緩やかな登りであったことがせめてもの救いだった。 13:15苺平に到着。辻山山頂までのラッセルあとがあった。 平らまたは下りでしっかりトレースがあった。 14:10南小室小屋到着。 テント場にはテントがなかった。 テントを立てた跡はいくつかあった。 中には立派なものがあり、アイスブロックの風除けがあった。 テント場は膝くらいまで埋まった。 インターネットには水場があるとのことだったが、合宿だから雪で作った。 20:30就寝。

2月28日(金) 晴れ -9℃
4:50起床 ~ 6:35出発 ~ 7:30砂払 ~ 8:30薬師岳 ~ 9:40観音岳 ~ 10:30薬師岳小屋 ~ 11:45BC ~ 19:30就寝
4:50起床。 須貝さんがいない初めての朝。 とにかく急いでシュラフ類を隅に追いやり,ガスとお鍋を出す。 なんとか朝食づくりと片付けが並行した。 前日とは違い,アタック装を詰め,軽いザックで外に出る。 5:00頃人が通過する音が聞こえた。 テントはなかったので,早朝夜叉神を出発したのだろう。 暗い中歩くなんて,すごい。 ビーコンチェックをしてピッケルを身につけ6:35出発。 緩やかな登りが続く。 地形図には岩のマークがなかったが,あちらこちらに岩が見られた。 藤田の膝が痛み出した。 しっかりトレースがあった。 7:30砂払に到着。 薬師岳に向かって,トレースがあって,高いところに行っているものを選んでいたら,岩稜のところに入ってしまい,少し苦労した。8:30薬師岳到着。 帰り間違えないように,来た道を確認する。 写真を撮影して観音岳へ出発。夏の記憶が蘇った。 尾根上にくるとウキウキする。 途中で風が除けられるところで休憩した。 雪庇が出来かかっている箇所が2カ所くらいあった。 雪が無く,地面が剥き出しの所もあった。 途中で2人組のパーティとすれ違った。 朝テン場で聞いた人達だろう。 9:40観音岳に到着。 ここでも,歩きやすい方を選んだつもりだったが,岩稜の所に入り込んで,もたもたした。写真撮影をして引き返す。 雪庇に注意して歩く。 10:30に薬師小屋に到着。 休憩をしていると,1人の人が薬師岳に向かうところだった。 11:45南御室小屋に到着。 時間があったのでシュラフ類をテントの上に干し,水を作った。 二組がテントを張った。 美味しく差し入れをいただいた。19:30就寝

2月29日(土) 曇り -5℃
4:00起床 ~ 6:30出発 ~ 7:30苺平 ~ 8:45杖立峠 ~ 10:20夜叉神峠 ~ 11:20夜叉神登山口
前日夜曇っていたせいか,あまり冷え込まなかった。 6:30出発死守したかったため,4:00起床にした。 なるべく急いだ。 テント撤収をしていると6:00に明るくなった。 6:30に無事南御室小屋を出発できた。 藤田は膝の痛みを覚えたが,吉田は初日の苦労サクサクと進んだ。 アイゼンをつけたものの,雪はふかふかだった。 7:30に苺平に到着。 休憩していると,男性2人パーティとすれ違った。 8:45杖立峠に到着。 女性1人,男性1人のパーティとすれ違った。 ここから先は行でも凍っている箇所があった。 どうなっているだろうか。 凍っている所が広がっていた。 でも,八ヶ岳で氷の上を下ったから,あまり恐怖はなかった。
慎重に下った。 夜叉神峠直前になると,疲れてきた。 二人で励ます。 10:20夜叉神峠に到着。 2組のパーティがいた。 アイゼンを取って,休憩を取りながらタクシーに電話する。 10:40夜叉神峠を出発した。 ここからはくねくねとした道をひたすら歩く。 所々雪があったが,しっかり足を付ければ,歩けた。 11:20に夜叉神登山口に到着。 タクシーが待っていた。 タクシーの運転手さんからコロナウイルスの話をきいて,世の中が変わっていて,驚愕した。

報告担当 吉田

砂払と薬師岳小屋の間にて
砂払と薬師岳小屋の間にて